お知らせ
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就労継続支援B型事業所ニュートラル|静岡市 > お知らせ > 福祉一般 > 農業と福祉
農福連携というものがあります。
・農業は人手不足
・障害福祉は仕事不足
これを掛け合わせてプラスにできないかという取り組み。
初めて聞いたときは、
・自然を相手にのびのびとやれる
・人間に必要な「食」に関わる仕事として無くなることも無い
・土を触ることが精神衛生上良いのかも
など、漠然とした、かつプラスのイメージで良いことだなあといました。
事業所主体で実際にやってみると。当たり前なんですが、厳しいです。
・基本的に農業に休みは無い(土日祝日、長期休暇)。通年作業を作るならなおさら
・雨の日に仕事が無くなる
・夏は暑く、冬は寒い
・土で汚れる
・腰が痛くなる
・虫もたくさん
特に、就労支援事業としての作業として考えると、
・夏は暑すぎてできない。けど放置で良いわけでもない。
・土日祝日は誰がやるの?
という運用的に致命的なことが実感できました。
また、そもそもが、
仕事として「農業をやりたい」という利用者さんと
支援作業として「農業をやりたい」という支援員さんがいないとできません。
そして、すべての前提条件がクリアされて、農作物を栽培できたら、
それを継続的に販売できなければ意味がないというハードルの高さ。
ですので、農福連携をやるなら以下のいずれかのパターンかなと思っています。
・農家さんの収穫作業など一時的に人手が欲しい時の応援。
・農業法人や農家さん自体が福祉事業を運営。
・生産設備が機械化などされており労働環境として厳しくない。
ですがやはり、根本的な課題として、そもそも需要があるのか?
つまり、「農業をやりたい」という利用者さんがはたしてどれだけいるか?
かつ、事業所として、「農業」を支援作業に組み込む意味を考える事からだなと思います。